PoCのメリットは
上記のようにPoCの実施には大きな手間とコストがかかりますが、それ以上に 次のようなメリットを持ちます。
想定しているコンセプトの装置が実現できるか事前に確認できる
最大のメリットと考えられるのが、「実際に完成するかどうかが確認できる」というところです。
ローコストな試験機で検証し、実現の可能性を確認できるため 、実際の装置として投資するかの判断材料として大きな意味を持ちます。
大規模な投資をしたが技術的な問題で完成形にならなかったという状況を極力減らすことができます。
工数や人員コストの削減につながる
PoCは、①ように装置の実現可能性を事前検証することで、工数や人員のリソースを効率的に運用できます。
実際に実現可能かどうかという疑問を早い段階で解決することは、装置開発において重要な工程です。
費用対効果を検証可能
試作機の動作をユーザーに実際に見てもらえるのも重要な要素です。実際の状態を見てもらえるため、期待と乖離していないかユーザーに早い段階で確認してもらうことができます。
結果的に、無駄な軌道修正によるコスト増大などのリスクが低減されます。
PoCを成功に導くポイントは?
PoCを成功させるためには、以下のポイントを意識することが大切です。
実際と同じ環境で行う
異なる環境による検証では意味がありません。可能な限り実際の環境を再現するべきです。
本来の使用条件による正しい結果を確認することでこそ、PoCを行う意味があります。
小規模な検証から始める
例えばロボットにカメラを持たせた画像処理システムであれば、カメラと照明だけ用意するといった具合です。
いきなりラインなどに実装した場合、失敗した場合は再調整などに多大な労力やコストがかかります。
1つずつ小規模な要素を検証した結果を積み重ねることが重要です。
弊社でお手伝いできること
工場の検査工程で使用されるマシンビジョンを導入する場合でも、
実際にやってみなければ分からないといった内容が多いことから PoCを行う必要があります。
弊社では、画像処理専門のエンジニアが在席しており、概念実証から導入までのお手伝いが可能です。