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エンジニアとは

エンジニアとは、一般的に工学に関する専門的知識やスキルを持ったエキスパート人材のことを指します。日本では技術者とも呼ばれ、製造業を支えている縁の下の力持ちがエンジニアです。

目次

  1. エンジニアとは
  2. エンジニアに必要とされる知識
  3. まとめ

エンジニアとは

エンジニアとは、一般的に工学に関する専門的知識やスキルを持ったエキスパート人材のことを指します。日本では技術者とも呼ばれ、製造業を支えている縁の下の力持ちがエンジニアです。

これまで日本の成長を牽引してきた国内製造業には欠かせない機械設計エンジニアですが、近年のものづくりの世界では劇的な変化を求められています。まさに、機械設計エンジニアや電気・制御設計エンジニアに求められる知識やスキルに対し、変革の時を迎えようとしています。

半導体や樹脂部品不足といった懸念材料への留意を前提として、日本ロボット工業会は、2021年の日本の産業用ロボット生産額の見通しとして8,650億円(前年比12.9%)に達すると期待しています。産業用ロボット業界を全体的に俯瞰すると日本のメーカーが非常に強く、ファナック、安川電機をはじめとする多関節ロボットメーカー、ナブテスコ、ハーモニックドライブシステムズなど多関節ロボットに欠かせない精密減速機メーカー、パナソニックや富士機械製造といった電機・電子部品メーカー等、各分野における世界的な企業が揃っています。さらに、世界的な先進的企業である三菱電機を筆頭に、産業用ロボット、FA機器などを組み合わせ工場のシステム構築から製品製造まで、ものづくりに必要不可欠な企業が多数存在し、日本は大きな存在感を発揮しています。

ファクトリー・オートメーション分野の発展は、「Industry4.0」、「産業用IoT」、「中国製造2025」や「人口知能(AI)」といった言葉で語られる市場動向の変化ともいえます。世界の国々より発信される業界の発展を表わすこれらのワードは、意味や目標はほぼ同じで、いずれもIoTを導入する画期的・革新的な工場といったスマート工場の実現をターゲットとしています。こうした技術の導入により製造業を中心として、世界中でデジタル化が進み工場のオペレーションを大きく変えようとしているのです。

エンジニアに必要とされる知識

そして実はいま、こうしたファクトリー・オートメーションの進展により、エンジニアに求められるスキルも大きく変わってきています。なぜなら、いまIoTやAIといった技術によってハードウェアとソフトウエアの融合が進んでいるからです。

IoTの世界では、工場の工作機械や装置と、電子部品であるセンサー等が上位システムとつながっています。また、これからのものづくりに必要不可欠な産業用ロボットや工場内の製造設備に関連するシステムも、各エンジニアがかかわる要素部品や要素技術が集約されたものです。従来は、機械設計エンジニアも電気・制御エンジニアも、非常に専門性が高く、各々の専門領域のことだけを理解していればよかったのですが、これからはそうはいきません。エンジニアもまた他の領域の知識とつながる必要があるのです。これからの機械系エンジニアは、誰もがセンサーの基礎知識を学ぶべきですし、さらにはソフトウェアの知識も身につけたほうがよいでしょう。電気設計エンジニアは、機械(ハード)と電気・制御(ソフト)を結びつける存在として、電気・制御に関する専門的な見識だけではなく、IoT全体を展望する力が必要になります。いずれにせよ、専門性に長けたエンジニアではなく、専門的知識に加え全体のノウハウを持ったエンジニアが重宝されるようになるのは間違いないでしょう。さらに言えば、最近では「ロボット倫理学」のような全く新しい専門分野も生まれてきています。

こうした変化は、すでに現実になってきています。私たちの身の回りにあふれる家電や自動車、そして産業を支える様々な製造設備は動作する上で制御設計が欠かせません。例えば、大学では、単に機械だけを扱う「機械工学」から、機械の制御(ソフトウェア)や製造工程全体のシステムなども含めた機械を動かす仕組み全体を学ぶ「機械システム工学」へ徐々に移行しつつあります。また、電気・電子の世界でも、近年では同様に、電気・電子工学から「電気・電子システム工学」へと名前を変えるところもでてきています。

まとめ

今後は、製造業で利用される産業用ロボットだけでなく、家庭や病院といったサービス分野で利用されるロボット市場も急成長するものとみられており、各分野のエンジニアの知識・スキルの融合は今後より一層進むものと考えられています。よって、機械や電気系エンジニアに求められるスキルも、より広範囲で総合的なスキルを要求されることになっていくでしょう。これからは、エンジニア個人の意識も変わっていかなければなりませんし、様々な分野にアンテナを張っておかなければなりません。エンジニアは専門知識だけを磨き続ければよいという時代は終わりつつあるようです。

当社エンジニアにおいても各エンジニアの担当範囲の専門的知識にとらわれず、その周辺の技術的なノウハウ、知識に常に敏感でなければならないと考えています。そういったエンジニア人材の育成にも注力しているところです。
当社では、ものづくりにおける省人化・省力化設備の開発から製造・組立を行っております。メカ設計、制御・電気設計、画像処理、ソフトウェア開発、製造、組立・据付といったエンジニアリング業務をワンストップで対応しております。自動化、省人化をご検討の際やお困り事などございましたら是非当社へお声がけ下さい。

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