協働ロボットの市場
協働ロボットは、既存の産業用ロボットに比べて設置や運転が簡単で、レイアウトの再配置及び工程変更が容易であるため、産業用ロボットの導入が難しい生産工程などにおいて導入が進んでいます。
今後 新型コロナウイルス感染拡大が収束し、景気や製造業における設備投資が回復していくことで 協働ロボットの市場規模は 成長を続けていくと予測されます。
期待される機能としても IoTやAI、5Gなどの新技術により 導入分野が大きく広がって行くと同時に協働ロボット分野へ参入する企業が増加している事から
関連部品のコストが削減ができると予測され 価格が抑えられることで市場規模拡大の後押しになると考えられます。
少子化、3密回避
これまでの単純な生産性向上としての投資目的から、違った理由でロボットを導入する風向きもあります。
それは、少子化により人が集まらないことが理由で事業継続のためにロボットへ置き換えるしかないという理由であったり、新型コロナにより人が集まって作業するということ自体が感染リスクとなるといった理由を目的とした導入であったりしますが、そういった内容はこれまでロボット導入に積極的でなった業界も多く 既存の技術では解決困難であることも多いです。
ただし、ロボット導入をしなくても生産はできるといった状況から、導入なしには生産が成立しないといった状況であれば、予算も集まりやすいことが期待され、次世代技術との組み合わせによる解決が期待されます。
次世代技術
そこで期待される次世代のロボット技術として、人工知能(AI)機能と3Dビジョンシステムにの統合により、ロボットはより困難な作業も習得できるようになると予測されます。
そうした作業の一つに、これまで人手によってのみ可能であったバラ積みピッキングがあります。
また、人工知能(AI)技術はこれまで専門の技術者が行っていたティーチング作業を不要できることが期待されており これによりロボットの導入の敷居がさがれば市場規模の拡大につながると考えられます。
さらには、AGVロボットと連携することで、これまでのように同じ位置にロボットがいる状況から、ロボットが各作業スペースへ自立して移動し、ビジョンシステムなどにより自分の位置や対象の位置を正確に認識することで、移動先で正確な作業を行うことができるようになってきており、人のように工場内をロボットが動き回り作業を行うといった自動化も期待されています。
このように、新世代のロボットは設置やプログラミングがしやすく、IoT技術によってスマートファクトリー技術の一部として取り込まれていくことが期待されています。
まとめ
はじめにロボットが普及したのは製造業の工場でした。温湿度や明るさなどが一定の安定した環境で、人とも作業領域が完全に分かれ、業務も定型化されている中で使われてきました。
今はその閉鎖空間の外、不確定要素に囲まれた中への第一歩を踏み出したところです。
また近年、社会をより便利にするためにDXやデジタル化が盛んに叫ばれています。
DXの実現にはITシステムやソフトウエアだけでなく、それをリアルの世界で実行するハードウエアが必要とされ、その中心的な役割を担うのがロボットとなります。
その意味では、ロボットの本格普及は始まったばかりであり、これからが本番と言っても過言ではないでしょう。
また、弊社では、安川電機、川崎重工業、三菱電機といった大手ロボットメーカーからパートナー認定されており、各社ロボット使った装置の導入をお手伝いすることができますので、お気軽にご相談下さい。