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「人工知能(AI)」とは

AIという言葉は、「Artificial Intelligence」の頭文字をとったもので、、辞書の定義では「学習・推論・判断といった人間の知能のもつ機能を備えたコンピューターシステム」と記されています。
しかし実際のところ、「人工知能(AI)」という言葉の定義は明確に定まっておらず、その捉え方は多岐にわたっていることから、専門家の間でも明確に定まっていないのが現状です。

目次

  1. 種類について
  2. 人工知能(AI)のレベル
  3. 機械学習とは
  4. まとめ
  5. 三松でお手伝いできること

種類について

人工知能(AI)の中でも、適応範囲によって大きく2つに分類されます。
「人間に近いタスクをこなせる汎用的なAI」を「強いAI」というのに対して、「人間行うタスクの一部を代替することに特化したAI」は「弱いAI」と言われています。
どちらも人工知能(AI)に違いないですが、下記のように実態としては大きな違いあります。

弱いAIとは、人間の持つ機能の一部を再現することに特化したAIになります。
画像処理や言語処理、将棋や囲碁の思考など、人間が設計した通りに動作するもので、与えられた仕事に対しては、自動的に処理ができる一方、想定外のことが起きたときは対応できる能力はありません。
Googleが開発した囲碁AIプログラム「Alpha Go」は、2017年に世界最強棋士と呼ばれていた柯潔に勝利しましたが、自動車を安全に運転することはできないといった具合です。
現在 存在するAIは、全て弱いAIとなっています。

強いAIとは、人間の知能に近い機能を人工的に実現するAIのことで、汎用的な能力を備えているものになります。
SFに出てくるような人間と同じように考え、会話や行動を行えるもので、想定外のことに対しても対応できることから大きな期待が寄せられていますが まだ実現には程遠いと考えられています。

人工知能(AI)のレベル

世の中に出回っている人工知能(AI)は、次の4つのレベルに分けられると考えられます。

レベル1は、条件分岐や単純な関数によるプログラムで、感覚的には「人工知能」とは言えないものですが、
歴史的な背景もあるため、レベル1と定義されています。

レベル2は、レベル1よりも高度なタスクに対応できますが、内容としてはレベル1に大規模なデータベースが追加されたような仕組みとなっています。
あらかじめ決められたルールに基づきデータベースから対応を検索して出力することで、例えばひと昔前のチャットボットなどが該当します。
また、お掃除ロボットやAGVのような移動ルートをマップ情報に基づき制御するものもレベル2になります。
なお、基本的に機械学習を行わないものになります。

レベル3からは、一般的に「人工知能(AI)」と言えるものになります。
多くのサンプルデータを用いて、その関連性を学習させることにより、未知の入力データに対しての推論した結果を提示する機能を備えています。
最近の人工知能というと、このレベル3のものを指すことが多い状況です。

レベル4のものは、ディープニューラルネットワークを使ったものです。
人間の脳の仕組みを参考にした構造で、学習について深層学習(機械学習の一種)という呼称で呼ばれます。
その他の機械学習との大きな違いとして、自己符号化器と呼ばれる機能を備えており、特徴量の設計が不要というところです。
例えば「ある写真に写っている果物を識別する」する場合、手動により 色や大きさ、丸みなど、判断するための特徴を設定するのは無理があります。
そういった場合に、深層学習であれば、大量のサンプルを用意するだけで、判別するための何かしらの特徴をニューラルネットワークが見出して、推論した結果を出力してくれます。

機械学習とは

機械学習とは、コンピューターが大量のデータを学習し、分類や予測などのタスクを遂行するアルゴリズムやモデルを自動的に構築する技術で レベル3以上の人工知能に重要な要素です。
また、レベル4に相当し、近年よく耳にするディープラーニング(深層学習)は、機械学習の一種であり、
その他の機械学習との違いとして、データを表すために使われる変数(特徴量)自体を学習することができます。

まとめ

AIは、多くの人がなんとなく使っている言葉の筆頭です。
その定義をしっかりと自分の中にもっておかないと、単なる制御プログラムを「AI」と称するようなものにひっかかってしまうかもしれません。
自分で作れるところまではいかなくていいと思いますが、一般的なカテゴリーや具体例を頭に入れておくことで、より具体的な話ができるようになるでしょう。

三松でお手伝いできること

弊社ではマシンビジョン技術において、既存のルールベースの実装に加え、レベル3、4の人工知能を使った検査をご提案できます。
対象とする検査内容から各手法のうち、有効な手段をメリット・デメリットをお伝えした上で、概念実証から導入までのお手伝いが可能です。

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